初開催「Kotto市」イベントレポート
先月6/25に、Kotto Shop初となる、器の販売&金継ぎワークショップイベント「Kotto市」を開催しました。
現在Kotto Shopはオンラインショップがメインなのですが、「実際に器を手にとって見てみたい」というお声をいただいたり、私自身も常々お客様とお会いしてお話してみたいと思っていたので、イベントはずっとやりたかったことの一つでした。
今回、知り合いでもある西荻窪の“wifiと電源とおむつ台”をコンセプトにした新しいコアワーキングカフェ、manomaさんにイベントのご相談をしたところ、すぐにご快諾いただき、6/25にイベントを開催する運びとなりました。
まずはイベントに向け、この春開催された代官山 蔦屋書店でのポップアップをプロデュースしてくれたり、アドバイスをくれたりする、私の友人そしてパートナーに相談。すると器の販売以外にも、何か季節を感じたり体験してもらったりしたい、という話になり、「金継ぎ」のワークショップも行うことにしました。
そして、こちらも蔦屋書店さんでもご一緒した、多治見の人気作家の3rd Ceramicsさんも参加してくださいました。骨董にも相性がよく、食卓にアクセントを加えてくれる人気の楕円皿の新色のお披露目をすることになりました。
Kotto Shopは、“コトを受け継ぐ”をコンセプトにしています。
それはただ骨董の器を扱うだけでなく、器というモノにまつわるストーリーや、私の義母が長年やってきた骨董商の仕事を受け継ぐという意味もあります。
骨董のお皿は“モノ”としてコレクターの方もいらっしゃいますが、私は骨董のお皿を使いながら受け継いでいってほしいという思いもあり、骨董をもっと身近に感じてもらうべく、誰でもアクセスできるオンラインショップを作り、骨董を使ったお料理の提案もしています。
骨董品と同じく日本の暮らしにあった「金継ぎ」は、「壊れてしまったモノに新たな命を吹き込む」という素晴らしい日本の文化であり、Kotto Shopを始めた時から、いつかそういった文化も伝えるイベントをしたいと思っていました。
今回ご縁があって講師をお願いしたのは、弊社とコンセプトが似ている「金継ぎ暮らし」さん。昨今は食器には使えない道具を使用しての簡易金継ぎ教室が多いそうですが、金継ぎ暮らしさんで使用するのは、すべて食品衛生法基準をクリアした道具のみ。だから金継ぎした後の器も安心して使うことができます。大切な器こそ、壊れてしまっても直して使ってほしいという想いがあるそうです。
金継ぎ暮らしさんには、お打ち合わせの時からすごく前向きに色々とご検討いただきました。そして実際にイベントで金継ぎを体験されたお客様からも、とても満足度の高いコメントをいただき、とても嬉しかったです。
このエピソードはInstagramでも紹介したのですが、金継ぎワークショップには1歳くらいの赤ちゃんを連れたお客様がいらっしゃいました。なんでも、初めて家族で行った沖縄旅行で購入した思い出のお皿を引っ越しで破損してしまったとのこと。最初は直るかな…?とみんなでドキドキしていたのですが、金継ぎによりとても美しく蘇りました。参加されていたほかのお客様も一緒に、みんなで温かい嬉しい気持ちになりました。
イベント当日は暑い日にも関わらず、Kotto ShopのInstagramを見て遠くからいらしてくださったお客様や、近隣にお住まいで骨董を知っていただいた方など、たくさんの方々とお話ができて、私にとってとても貴重な1日となりました。
今後もまた、このようなさまざまなモノやコトを広めるイベントなどで皆様とお会いできる機会を作っていけたらと思っています。
Kotto Shop店主
■ Kotto Shopのアイテムはこちら